Blog

記事詳細

北極星の探し方|北斗七星から5倍、カシオペヤ座からの見つけ方を図解

星空観察ガイド

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。

北極星の探し方|北斗七星から5倍、カシオペヤ座からの見つけ方を図解

夜空で「北」を教えてくれる星、北極星。探し方はとてもシンプルで、北斗七星のひしゃくの先にある2つの星の間隔を、そのまま5倍のばした先にあります。これだけです。

ただし、探す前に知っておいてほしい大事なことが1つ。北極星は「夜空でいちばん明るい星」ではありません。これは最もよくある誤解で、実際の北極星は2等星——目立つけれど、特別まぶしい星ではないんです。「一番明るい星を探せばいい」と思って空を見ると、まず見つかりません。だからこそ、星の並びからたどる「探し方」が役に立ちます。

北極星とは?|動かない2等星

北極星(ポラリス)は、こぐま座のしっぽの先にある2等星です。特別なのは明るさではなく位置——地球の自転軸(地軸)を北にのばした先、ほぼ真北の一点にあることです。このため、他のすべての星が夜の間に東から西へ動いて見えるなかで、北極星だけはほとんど動きません。一晩中、同じ高さの真北に居続けます。

もう1つの特徴は、見える高さがその土地の緯度と同じこと。東京(北緯約35度)なら、地平線から約35度——腕をのばしてこぶし3つ半ぶんほど見上げた高さです。「真北の、中くらいの高さ」と覚えておくと探す範囲がぐっと絞れます。

探し方1: 北斗七星から(春〜夏の定番)

いちばん確実で有名な方法です。

  1. まず北の空で北斗七星(ひしゃくの形に並んだ7つの星)を探します。春から夏は北の空の高いところにあり、見つけやすい時期です
  2. ひしゃくの水をくむ側の先端にある2つの星に注目します
  3. その2つの星の間隔を、ひしゃくの口が開く方向へそのまま5倍のばします
  4. のばした先にある、ぽつんと目立つ星——それが北極星です
北極星の探し方の図解。北斗七星のひしゃくの先の2星を5倍のばすと北極星に届く

「5倍」が感覚的に難しければ、腕をのばして指2本ぶんの間隔を5回ぶん、と数えながらたどってみてください。到着した先に、周囲にライバルのいない2等星が1つ光っていれば正解です。

探し方2: カシオペヤ座から(秋〜冬はこちら)

秋から冬にかけては北斗七星が北の低空に下がって見つけにくくなります。その時期は、北極星をはさんで北斗七星のちょうど反対側にあるカシオペヤ座の出番です。アルファベットの「W」の形に並んだ5つの星で、秋冬の北の空では高く昇っていて見つけやすい星座です。

カシオペヤ座からのたどり方は、Wの両端の辺をそれぞれのばして交わった点と、Wの中央の星を結び、その間隔を約5倍のばします。少し作図が複雑ですが、「Wの中央から、Wの開いている方向へ5倍」とざっくり覚えておけば、候補の星はほぼ1つに絞れます。

北斗七星とカシオペヤ座は、北極星を中心に一晩かけて回る「時計の針」のような関係です。春夏は北斗七星、秋冬はカシオペヤ座——季節で使い分ければ、一年中北極星にたどり着けます。

北極星が見つかると、何がうれしい?

方角が分かります。 北極星の方向が真北。スマホの電池が切れても、地図がなくても、晴れた夜なら方角を見失いません。キャンプや星空観察のとき、「あっちが北」が体感で分かっていると、星座早見盤を合わせるのも、目当ての星座を探すのも一気に楽になります。早見盤の使い方は星座早見盤の使い方でどうぞ。

星の撮影の基準になります。 北極星を中心に他の星がぐるぐる回る「日周運動」の軌跡写真は、星景撮影の定番です。カメラを北極星に向けて連続撮影し、あとから重ねる(比較明合成)だけ——インターバル撮影の基本は流星群の撮影方法で解説しているテクニックがそのまま使えます。

よくある質問

北極星は一番明るい星ではないんですか?

違います。北極星は2等星で、夜空にはもっと明るい星がたくさんあります(夏ならベガやアルタイルの方がずっと明るく見えます)。「動かない星」ではありますが「一番明るい星」ではない——ここを押さえておくと迷いません。

都会でも見えますか?

2等星なので、都心部ではやや厳しめですが、郊外なら十分見えます。街灯が直接目に入らない場所で、目を数分暗さに慣らしてから北の空を探してみてください。北斗七星やカシオペヤ座の方が先に見つかるはずなので、そこからたどるのが確実です。

南半球に行ったら?

北極星は北半球専用の星で、南半球からは見えません(南の空には「南十字星」を使った別の方法があります)。海外旅行先で夜空が違って見えるのは、こういう理由です。

まとめ

  • 北極星は「一番明るい星」ではなく「動かない星」。真北の、緯度と同じ高さ(東京で約35度)にある2等星
  • 探し方は北斗七星のひしゃくの先2星を5倍(春夏)、カシオペヤ座のWから約5倍(秋冬)
  • 見つかれば方角の目印になり、日周運動の撮影の中心にもなる

北極星から星座さがしの世界に興味がわいたら、夏の夜空でいちばん見つけやすい夏の大三角の見つけ方から始めるのがおすすめです。そして星をもっと大きく見たくなったら、初心者向け天体望遠鏡おすすめ5選で最初の一台を紹介しています。